インフルエンザの予防接種で感染は防げる?

日本では、季節によってもはや風物詩のように大流行してしまうインフルエンザですが、よくワクチンの予防接種をしたにも関わらず、感染してしまったという話を耳にします。
このような話を聞くとワクチンの予防接種をしたにも関わらず感染するなら意味があるのかと考えてしまうかもしれませんが、そもそも予防接種の目的は感染予防ではありません。

まず、大前提として、インフルエンザはマスクでしていれば、ある程度感染している人に近づいても感染することはありません。
さらに口から感染する事も少ないので、感染している人と同じ料理を食べたとしても特に問題はありませんし、ウイルスは高温化では生きていられませんので、これからの季節おいしいお鍋の高温の食事ではより感染の可能性が低くなります。

インフルエンザの予防接種のワクチンは、感染を予防するワクチンではなく、重症化を予防するワクチンです。
インフルエンザを治す為に重要なのは、免疫システムをできるだけ早く起動させることですが、これを手助けするのが予防接種です。
予防接種では、体内に死んだウイルスを取り込むことによって、人工的に免疫システムを起動させ、抗体を作り、抵抗力をつけます。

その為、予防接種の意味としては、感染を防ぐのではなく、感染しても既に抗体が存在するので、ウイルスへの抵抗力が存在し、症状を抑えてくれるということになります。
ここで作られる抗体は、血液中に作られるので、鼻や喉の表面に感染するウイルス事態の感染を防ぐことはできません。

予防接種はインフルエンザの治療方法として非常に有効性の高い方法です。
抗体を作ることによって症状を軽くしたり、早く完治することは間違いありませんが、最近では変異ウイルスも確認されています。
変異ウイルスは、これまで流行していたウイルスが突然変異して別の種類のウイルスに変わるものです。
予防接種では、摂取したウイルスにしか効き目はありませんので、有効性を高める為にはどの種類のウイルスを接種するかも重要です。

集団予防接種のメリットとは?

日本では、昔多くの予防接種を幼稚園や小学校などで集団予防接種として行っていましたが、最近ではあまりみることがなくなってしまいました。
しかし、海外では、集団予防接種を義務付けている国もありますので、メリットがあることは確かです。
日本のように、予防接種を各家庭の意識や見解によって行うか行わないか決める場合、例えば幼稚園や小学校など大人数での集団生活をする中で、予防接種をしていない人からインフルエンザの感染が始まった場合、感染速度が速まる場合があります。

予防接種の目的が感染を予防するものではないにしても、症状を軽くしたり、完治までの時間を短くすれば、集団の中での感染範囲は早い段階で狭くなっていきます。
その為、集団予防接種をすることによって、幼稚園や小学校全体がウイルスへの抗体を持っている状態にしておけば、重症度の高い感染は防ぐことができますし、症状も軽くて済みます。

ウイルスによる感染というのは、特定するのが難しいこともあり、全ての病気の感染を予防することは非常に困難です。
しかし、そこで何も対策をしなければ、人間は生きてはいけません。
わかる範囲内でできる限りの対策をしておくことが、生きていく上で非常に重要になります。
インフルエンザは日々変異を繰り返しており、去年まで有効性が確認されていたワクチンでも今年はあまり効かないというケースも少なくありません。

集団予防接種を行うことによって、集団での症状の重症化を防ぐことにつながることは間違いありません。
感染したとしてもできるだけ症状を軽くし、且つできるだけ早く治すことを考えると、今後も予防接種の重要性は益々高まっていきます。
自己管理と他人への配慮の一つと言えるかもしれません。